鍼灸治療についてなるべくわかりやすく私なりの解釈を交えて書いています。
違う考えの方もいらっしゃると思いますが、あくまでもコラム、私の解釈ということでご容赦ください。
まず指圧マッサージの良さは、人の手だからこそ得られる安心感と心地良さです。
こり固まった肩をほぐしてもらうときの、あの「ふっと力が抜ける気持ちよさ」は、鍼では出せない魅力です。
科学的にも、以下の効果が知られています。
セロトニン(幸せホルモン)の分泌
5分以上、肌に優しく触れられるとセロトニンが分泌され、気分が落ち着き、幸福感が高まります。
ゲートコントロール作用(痛みの軽減)
お腹が痛い時、自然と手を当てますよね。
触覚刺激が痛み刺激より先に脳に伝わり、痛みが軽く感じられる現象です。
血流・リンパの改善
筋肉を動かしながら手で流れを助けることで、血流やリンパの循環を促します。
「触れられること」そのものに、心と体を整える力があると感じています。
鍼灸は何千年もの歴史があり、その説明はとても奥深いです。
若輩者の私見で恐縮ですが、私が感じる良さは、「お灸」と「鍼」で少し異なります。
◎ お灸の良さ — パワーを満たす
お灸は、弱ったところに火のエネルギーを補うような感覚です。
特に「ツボ(経穴)」に施すことで、その効果を強く実感します。
なぜか弱ったツボからは火のパワーが入り込み、他の場所からは入り込みません。
正直、今でもとても不思議ですが、それこそが東洋医学の魅力だと思います。
その他、鍼と同じ生理的効果もあります。
◎ 鍼の良さ — 科学的に証明された作用
私は東洋医学が大好きですが、鍼については物理療法としての可能性に大きな魅力を感じています。
鍼には、科学的に以下の作用が示されています。
下降性痛覚抑制系による鎮痛作用
鍼刺激により、脳から「痛みを抑えろ」という信号が出て
セロトニンやノルアドレナリンが分泌 → 痛みの伝達が抑制。
内因性オピオイドの分泌
体内の“天然の鎮痛物質”が増え、痛みが和らぎます。
血管拡張による血流改善
血流が良くなることで、肩こりなど血行不良による症状に有効です。
筋膜(fascia)リリース
鍼で筋膜にアプローチすることで、癒着を緩め痛みを改善します。
これらは、生理学的に説明できる効果です。
だからこそ、現代でも有用な治療法だと思います。
東洋医学では表面的な症状を治すことを標治、本当の原因を治すことを本治といいます。
標治だけでなく本治を行うことが東洋医学治療の特徴です。
例えば肩こりがあるときに肩こりだけ治そうとするのは標治です。
本治とは体内の「虚と実」のバランスを調整して、自分の力で自然治癒できる状態にすることです。
当治療院では、お灸を使って主に虚を補う養生をします。
東洋医学では体の大事な臓器を五臓六腑といい、この臓器につながる気や血が流れる道を経絡、そしてその経絡上の重要な点を経穴、いわゆるツボといいます。
病気になるとは、どこかの臓器が弱っているあるいは過剰に働いている状態なので、その臓器につながるツボを使って治療していきます。これは4000年位前に考えられた治療法です。
現代的にはこの経絡に近いのが筋膜(fascia)のつながりです。fasciaは筋肉だけでなく臓器も纏っています。
私はこの両方を考えながら施術をすれば、東洋医学的にも現代科学的にも合致した施術になると考えています。
意外と忘れがちなのですが、人間は電気で動いています(エネルギーという意味ではなく電気信号です)。一番わかりやすいのは、EMSシックスパッドとか低周波器を体につけて電気を流すと筋肉は規則的に動きます。ひとは電気で動いているからです。歩くときの足も、血液を送り出す心臓も電気により動いています。
東洋医学では活動の源を気と呼んでいます。人は気で動いています。
元気がないとか、気があせるとか、やる気がある、とか今でもいいます。
身体に流れる電気や気は見えないものなので普段は感じませんが、たまに電気の流れを感じるようなことが起こります。ライブで感動的な曲を聴いているとき、まさに体が震えるほど電気が走っていくのを感じたりしませんか。そして心や気持ちが高ぶったり、元気になったりします。
私の役割は、お疲れの方や肩こり首こりでちょっと通りにくくなっている電気や気を流れやすくして、体が動きやすくしていくことと思っています。
朝晩が冷え込む季節は要注意!
腰痛や根違いが出やすくなります。
特にちょっと腰が痛いな、ハリがあるなと思うと早めにケアしましょう。
ほっておいて無理をした瞬間にぎっくりごしになってしまうことも。
はやめに鍼と灸でケアを!